2月19日

ゲイラックス
― 柔和 ―






本当にびっくりしたんだ。
まさか、あのスネイプに恋人が居るなんて思っていなかったから。
それも、スネイプとは正反対の明るくて優しくて、誰からも好かれるような人だったなんて…。

「ハリー。」
「あ、先生。」
「タイが曲がっているわ。直しなさい。」
「はい。」
「ハーマイオニー。」
「なんですか?先生。」
「この間のレポート、大変よく出来ていたわよ。素晴らしいわ。」
「そんな…ありがとうございます。」
「ロン。」
「は、はい!」
「練習見たわよー。頑張ってるじゃない。この調子でね。」
「はい。」

そんな具合に彼女は皆に声を掛ける。

。」
「あ、セブルス。どうしたの?」
「お前は朝食を食べない気か?」
「・・・。あ。ご、ごめんね。ハリー、ハーマイオニー、ロン。」

そうだ。今は朝食へと大広間に向かっている途中だった。
慌てて僕らに謝り背を押すと、はスネイプの元へ駆け寄っていった。
そこで僕らとたちは別れたからどう言う会話がされたのかはわからない。
けれど、スネイプの目はを見ているときだけ随分柔らかになる。



「セブルスはもう食べたの?」
「まだだ。」
「もしかして、待っててくれた?」
「待たなかったら怒るだろう。」
「そ、そうだけど…。」
「行くぞ。」
「うん。ありがとね。」



あとがき
とうとう今年発売です!日本語訳の最終巻!!