8月2日
芭蕉
― 燃える思い ―
「また、来たわけ?」
「やっほー蘇芳。」
「やっほーじゃないよ。清雅に見つかったらどうする気?」
「それは、蘇芳がどうにかしてくれるでしょ?」
「はぁ。」
めんどくさそうに溜息をつく蘇芳を見て、嬉しそうには笑った。
「なんで笑ってるんだよ。」
「何だかんだ言って、ちゃんとどうにかしてくれるよなーって。」
ほら、なんだか愛されてるって感じ。と揶揄って言えば呆れた表情でこちらを見てくる。
「蘇芳ってばそんな顔しないで。」
「っていつも楽しそうだよね。」
「そりゃー清雅の従兄妹様だし?」
「…そんな威張られても。」
「大体、清雅の従兄妹って結構体力使うのよ。天邪鬼だから。」
「心当たりはあるけどな。」
「でしょ!もしかして秀麗ちゃんにもそんな感じなのかしら?」
「まぁ、…凄かったな。」
「うわー頑張って乗り越えるんだよ。」
「あぁ。」
「そうそう。蘇芳。」
そう切り出したはいつもとなく真剣な表情で見つめてきた。
「私への婚約とか交際も清雅は攻略しないといけないからね。」
「はぁ?」
「だから、そう言うこと。」
ちょいちょいっと後ろを指差すを見て、後ろを振り向けばどこぞのタケノコ怪人と同じぐらいの笑みで清雅が睨んでいた。
…うっわー最悪。
「ほら、よく言うじゃない。多少障害があった方がと燃えるって!」
いや、俺の場合は遠慮したいなーなんて。
言ったら怒るよな。
後書き
タンタン初書き!!…激しく偽者でごめんなさい!