(花見をしている貴女)

キレイやのー。
 お嬢のことやよ?わかっとうの?
桜なんか見てない、見えてない。なんでかわかる?
 お嬢がキレイすぎるんよ。

(抱きしめられ、髪を撫でられる)

お嬢しかいらんよ。俺は。
 これ以上惚れさせてどうしてくれる?

仁王雅治




なにしてるんですか?
仕事なんか辞めて、さぁ、行きますよ。

(簡単に抱き上げられ、裏庭のベンチの上に座る)

シスター・パウラには了解を貰ってます。
いい加減こちらを向いてくださいますか。

(肩に手を置かれ引っ張られる。不可抗力でそのままマタイの膝の上に)

最近、執務室にこもりっぱなしで寝ていないのでしょう。
寝てください。
白い肌は赤色が映えるから好きですけど、青白いのは嫌いですよ。
ほら、ここにいますから。おやすみなさい。

(優しく額にキスをされる)

・・・・・寝ましたか。
仕事で5日も会えなかった上に、貴女の体調のせいで1日無駄にしたんですよ。
お返し、楽しみに待っていますよ。

ブラザー・マタイ



「雨・・・」
「ぎょーさん降っとるなー。」
「隊長が真面目にお仕事しないからですよ!!」
「なんやボクのせいなん?」
「当たり前じゃないですか!あぁーこれじゃー帰れないじゃないですか。」
「雨宿り決定やな。」
「・・・・・はい。」

【雨宿り中】

「冷たいなー」
「引っ付かないでください。」
「折角、二人きりになれたんやし、いいやないか。」
「なに言ってるんですか!もう・・・」

【コツリと頭に額をぶつけられ、後ろから抱きしめられた】

「ボクと二人っきり嫌なん?」
「嫌。・・・じゃ、ないです。」

雨脚は一段と強くなり、私は世界から取り残された気分になった。

市丸ギン



こんなことを言うと、信じてもらえないと思うが、私の恋人は日番屋冬獅狼だ。
恋人になったのはつい最近。5日程前のことです。
私の片思いとあきらめていたのに、なんと両思い!
ホント。びっくり。

でも、この恋は秘密なんです。

だって彼はこの十番隊の隊長。私は席官にもなれない平隊員。
それに、ファンの人にばれたら・・・あぁ、考えるだけで恐ろしい。
だから、秘密でお願いします。と言ったのに彼ときたら。

人目を気にせず、話しかけるは、笑いかけるは。

嬉しいんですけどファンの視線が痛いです。
何度言っても聞かない彼に送った歌。

 青山を横ぎる雲のいちしろく
    我と笑まして人に知らゆな


その後、副隊長に。
「隊長と付き合ってるんでしょ?」
と言われ、しどろもどろになっていると
「ばればれよ」
とKOされることになる。あぁ、憐れなり。

日番屋 冬獅狼