ホグワーツ出発までの日々はあっという間だった。
独学ではあるが5年間分の勉強は出来た。
まぁ、飛行術と大掛かりな実験は出来なかったけどね。
ダンブルドアはちょくちょく様子見をしては、ホグワーツに関しての本や話を持ってきてくれた。
フルーパウダーでの移動にも慣れ、魔法と言う不可思議なものにも慣れた。
全ては順調にいっている。ただ、1つを除いて。
血の契約。これについて詳しい情報は得られなかった。
時々、私が抑えられないほどの力が私を取り込んだ。
しかし、とが人型になれば私から力が抜けていくことが実感できた。
力の暴走をどうにか出来ないかと、やと話して色々と試してみた。
分かった事についてここに記す。
【1日とに人型でいてもらう。】
→疲れた。夜なんか動けなくなるほど疲れた。
【1日だけ人型】
→多少疲れは感じたが、動けなくなることはなかった。
【1日だけ人型】
→と同じ。どちらか片方だけなら我慢できる。
【魔法について】
→もも見た目は人なのに魔法は使えないみたい。
ただ、よく解らないが何か特別なことが出来るみたい。(現在調査中)
以上。
次はヴォルデモードについて。
闇の魔法使い。
マグル嫌い。(マグル=魔法使いじゃない人のこと)
純血主義者から支持を得ている?
禁忌の呪文も使うらしい。
ホグワーツのスリザリン寮の出身。
私の血の契約に興味あり?
以上。
パタンと音を立て手帳が閉じられる。
ボールペンを見る。
何気ないものだったが、今日で終わりだと思うとなんだか愛着がわく。
明日からは羽ペンと羊皮紙。
ホグワーツは楽しいのだろうか。
私は闇なのかそれとも光なのか。・・・どうであっても私は、ホグワーツに行きたい。
血の契約について詳しくなりたい。
お母様に魔法をかけてもらった鞄に本と制服、生活用品を入れる。
…寝よう。明日は出発。ホグワーツで魔女になる。
魔法は私にとって―――
吉と出るのか凶と出るのか。
7話目です。
これからホグワーツ。ようやくシリウス登場です。