● 戦闘準備は少女的に。
朝は鏡の前から離れられない。
髪をしっかりポニーテールにしたら、制服をチェック。
スカート丈は膝上15cm、リボンを緩くふんわり結びなおしたらクルリと華麗に一回転。
「完璧!」
自画自賛だといわれようとも毎朝のコレは欠かせないのだ。
続いて鞄の中身をチェックする。
お菓子OK、携帯OK、財布に家の鍵OK。そして、私の愛読書でもある『家庭教師ヒットマンREBORN!』が入っているのを確認すると意気揚々と家を出た。
そう、私は自他ともに認める同人娘。数ある漫画の中でも一番好きなのがこの『家庭教師ヒットマンREBORN!』。
何処でもドアがあったら、まず行きたいところはREBORN!の世界。
そして、リボーンと仲良くして、綱とファミリーになって、獄寺と十代目争いして、山本と天然漫才して、雲雀さんに噛み殺されて、ランボちゃんに餌付けして…
あぁ考えるだけで毎日が楽しいよ!
そんな日々なら、私はどんな苦境も楽しんでいけるのに・・・。
なんて、他の人から見ればくだらない事を考えていたから足下なんて全然見ていなかった。
マンホールの蓋が開いることに気付かなかった私は足を運悪くそのマンホールの中に。
「うゎ!えぇぇぇ!!」