● 自分の武器をびしっと見せつけ。

例えば、
リボーンちゃんは銃。
ツナくんはグローブ。
ごっきゅんはボム。
山本は刀。
雲雀さまはトンファー。
りょーへー先輩は拳。
ランボちゃんは雷。(10年バズーカもなのかな?)
骸さんや髑髏ちゃんは幻想。(後、槍みたいなのもだよね。)
ってな感じに、私にも武器があってもいいんじゃないかって思う。

「へーそれで、どんなのだと思うの?」
「きっと、少女の武器だよ。」
「…。」
「そして、少女な武器で…」
「うん・・・。」
「あれ、そうなると少女の私が持つ少女な武器ってことは、少女と武器だね!」

にこっと笑いかけると、彼。沢田綱吉はにこっと引きつった笑みを浮かべた。
もう。この笑顔は本気にしていない。私はこんなにも真剣だって言うのに。
ブスッと膨れてソッポを向くと事の重大さに気付いたのかツナくんは必死に謝ってきた。
いや、謝る必要ないじゃん。なんて心の中で軽く突っ込むといいよ!っと笑いかける。

「あぁ、少女な武器ないかな。」
「流石にリボーンでも知らないかな?」
「だよねー。」
ちゃんは、なんで急に武器が欲しくなったの?」

そんなものあっても争いの種になるだけだと彼の瞳が訴えてくる。
否応なしに跡継ぎにされて、そのため武器を与えられ戦う術を教えられているツナくんからしたら、私が武器を持ちたいと自ら言うことが信じがたいのだろう。

「だって、」

一旦区切る。
彼らが辛い思いを背負うことを知っている。
だって私は、この世界の進む方向を知っている。
そんな私をここに神様か誰かは落したのだ。たとえ偶然だとしても、理由はないとしても。
もしかしたら、彼らの苦しみを紛らわすことが出来るかもしれないなんて思った。

「辛いことは人数多いほうが分けられるじゃん。」
ちゃん・・・。」
「幸せなことも人数多いともっと幸せでしょ?」
「…ありがとう。」

ツナくんは優しい笑顔でそう言った。
私は、この世界とは別の世界から来たとは言っていない。でも、彼は知っているかもしれない。聞かないだけで、気付いているかもしれない。
彼は、そう言う人だ。

「ねーそれで、少女な武器ってどんなものだと思う?」
「それは。」
「それは?」
「…笑顔じゃなかな?ちゃんの。」

・・・駄目じゃんそれ。だって、私はあなたの笑顔にトキめいたんだけど!